お願い、時間よ止まれ… ― 2010年03月18日 17時10分
画像は先週11日にいただいたお昼、天ぷら定食。
いつものように、きれいに完食!
この日、去年秋に亡くなったお茶の先生が遺された
お道具を整理するお手伝いをした。
「ウチあたりのお道具はお稽古用しかないから…」
と、先生はいつもおっしゃっていたけれど、それでも
数にすればかなりだし、茶碗でも掛軸でも、中には
高価なものがいくつもある。
先生のご主人と、お弟子仲間のTさんと私の三人で
朝の9時から夕方までかかっての作業だった。
納骨がまだなので、先生は小さな箱に入ってこの
様子をご覧になっていたはずだ。私とTさんは
「先生、ごめんね…」と何度も言いながら、茶碗や
掛軸の入った箱を検め、差し支えないものは外箱
に品名を書き込んだりした。
事務的とはいえ、悲しいお手伝いだった。
帰り際ご主人が、納骨が済んで区切りが付いたら、
私たちにも思い出にお茶碗を一つずつくださると
約束してくださった。でも、そのときに、果たして
一つに決められるだろうか。あれもこれも欲しいん
じゃなく、どれにも思い出があって「これ」って言えな
い気がする。そしていただいてしまったら、今度こそ
本当に、もう終わりになってしまう。
そんな日は来てほしくない。時間よ止まれ…。
よその家のことだけど ― 2008年06月28日 11時27分
去年のお正月まで、毎週土曜日の午前中はお茶の
稽古に通っていた。先生が体調を悪くされ、この頃の
土曜日は稽古ではなく医院にご一緒する。
今朝もお迎えに上がると、先生のお嬢さんという人が
駅まで車に乗せてほしいと出ていらした。お目にかかる
のは初めてだ。昭和32年生まれと聞いたことがある。
身なりはあまり構わない人なんだという印象。
私も、まぁどちらかといえばそうだけど…。
「いつもお世話になります」と型どおりの挨拶に続いて
「こんな老人によく付き合ってくださると思って…」と、
彼女は私を横目で見ながら言った。
そんな言い方ないと思うけどなぁ。
車の中では、自分の母親にクドクドと小言が続いた。
駅までの4~5分を、これほど長く感じたことはない。
よその家のことだけど、私はなんだかとっても悲しく
なって、涙をこらえるのに必死だった。
笑顔と大きな声 ― 2008年05月17日 15時32分
お茶の先生が、歯医者さんに行きたいと
いうので車で送迎した。
「あなたに釜をあげるわ…」と、ずい分まえから
話が出ていて、今朝お迎えに上がったときに、
ご主人が車に乗せてくださった。
こういうものをいただくと、先生も少しずつ
整理をされているのだと、寂しくなる。
「せっかく揃えて大事になさってたのに」と
ご主人に言うと、「いいんだよ、もう…ね…」と
うつむいて多くをおっしゃらない。
歯科での治療はすぐにすんで、またお送りした。
私が車に乗り込むのを、ご主人が見送ってくださる。
「涙が出ますよ」と言いながら、寂しそうな悲しそうな
お顔をなさるのには、こちらもまいってしまう。
去年のお正月は、お弟子もみんなでにぎやかに
稽古始をしたんだった。
その日、ご主人はお友だちと鴨料理を食べに行くと
いって、私たちで点てたお茶を一服召し上がって
出かけた。その出先で具合が悪くなって即入院と
なり、先生はご主人のいらっしゃらない家に一人では
いられないと言って、お嬢さんの所へ行くことになった。
ご主人の入院は半年以上もかかって、8月にやっと
退院だった。その後、去年の暮れに今度は先生が
大腿骨を骨折するという大怪我をなさり、それが
治ってどうにか落ち着いたところ。
先生からこうした用事で電話がかかるのは、月に
2~3回というところ。そのたび、大げさなほどの
笑顔と笑い声でお目にかかる。耳も少し遠くなって
きたので、話し声も大きくゆっくりな口調になる。
先生ご夫妻は喜んで迎えてくれ、重宝がってくれる
けれど、私の大きな声は、実は私自身のためのもの
なのだと気付く。沈みがちな気持ちを奮い立たせる
ためには、やっぱり笑顔と大きな声なのだ。
参考までに↓
http://mini-suke.asablo.jp/blog/2008/01/29/2588222
http://mini-suke.asablo.jp/blog/2008/02/20/2646619
http://mini-suke.asablo.jp/blog/2008/02/28/2670768
http://mini-suke.asablo.jp/blog/2008/05/03/3444667
朝イチで美容院まで ― 2008年05月03日 10時33分
散歩から帰ってミニの身体を拭いていたら
電話だという。出てみるとお茶の先生で、
美容院まで車で行ってもらえるだろうか?
とのこと。
3月にお目にかかって以来だから気には
なっていたのだけれど、お迎えに伺ってみれ
ばお元気で何より。
美容院も馴染みの店で事情は承知していて、
帰りは家まで送ってくれるという。
これでまたひと安心。
参考までに↓
http://mini-suke.asablo.jp/blog/2008/02/20/2646619
できる時にできるだけのこと ― 2008年02月28日 13時45分
大腿骨骨折も日々好くなりつつあるお茶の先生。
お稽古はないのだけれど、一週間か10日に一度
くらいは立ち寄ってみる。買物を頼まれることも
あるからね。いくらマメなご主人でも、ちょっと頼み
づらいデリケートなものもあったりして。
先日は、お客さん用にお菓子を頼まれた。
先生は洋菓子も好きである。風○堂のゴーフルとか
ヨッ○モックとか、ちょっと日持ちのする焼き菓子が
いいわ…とおっしゃる。で、そういうものを少しずつ
揃えて、伺う前日に電話をしておいた。朝9時半ごろ
行ってみると、外出の支度をしてコートまで着込んで
玄関でお待ちかね。「おでかけですか?」と聞くと、
歯医者さんに行きたいという。そのあと美容院にも、
とのこと。歯医者さんはすぐに終わって美容院。
ここでは帰りの時間が私は仕事で都合が悪く、
困ったな…と思っていたら、美容院で「送るわよ」と
言ってくれた。ありがたいこと!
歯医者さんでは、予約の交渉をする私に受付の人が
怪訝な表情で「お嬢さんじゃないでしょ?」と言う。
お茶の弟子だと答えたら、大変ですねぇ…と、
ますます不思議そうに見られた。
まぁ、他人なのにここまで世話を焼くかい?と思ったん
だろうけど、年寄りの二人暮らしでお嬢さんは先生の
入院中に一度来たきりだというし、出かけようにも
アシがないなら、他人だろうがなんだろうが手伝う
でしょうよ。先生には、これまでさんざんお世話に
なっているんだしさ。
でも、先生もしきりにごめんなさいとおっしゃるので、私もはっきりと
「できる時にできるだけのことしかしません」と言ってある。
参考までに↓
http://mini-suke.asablo.jp/blog/2008/02/20/2646619
暖かくなったら…の楽しみ ― 2008年02月20日 22時25分
去年のクリスマス・イブに大腿骨を骨折した
お茶の先生が、手術後の経過もよくリハビリも
順調に進んで、10日ほど前に退院した。
家の中は杖なしで歩けるほどの回復ぶり。
昨日お宅に伺ってみると、先生はパジャマの
上に綿入れを着て出ていらした。暖かくなったら
色々と手伝ってちょうだいとおっしゃる。
先週から月・水・金と通うリハビリセンターで、
看護師さんたちにお茶を差し上げたいのだとか。
それの支度が主なものらしい。
そういう手伝いなら、私も楽しみ。
参考までに
http://mini-suke.asablo.jp/blog/2008/01/29/2588222
お茶の先生が、手術後の経過もよくリハビリも
順調に進んで、10日ほど前に退院した。
家の中は杖なしで歩けるほどの回復ぶり。
昨日お宅に伺ってみると、先生はパジャマの
上に綿入れを着て出ていらした。暖かくなったら
色々と手伝ってちょうだいとおっしゃる。
先週から月・水・金と通うリハビリセンターで、
看護師さんたちにお茶を差し上げたいのだとか。
それの支度が主なものらしい。
そういう手伝いなら、私も楽しみ。
参考までに
http://mini-suke.asablo.jp/blog/2008/01/29/2588222
そんな言い方ないじゃんかぁ! ― 2008年01月29日 23時02分
お茶の稽古が休止になってちょうど一年になる。
先週、お弟子仲間から連絡があった。
先生が去年のクリスマスイブに階段から落ちて
大腿骨骨折だって!
そりゃあ大変!っていうので、先週の24日、お見舞い
に行ってみた。手術が終わって松葉杖で歩く訓練が
始まったそうで、経過は順調とのこと。ベッドの上で
元気そうだったし、まぁ、ひと安心。
続いて、いちばん仲良くしていた別のお弟子仲間に
連絡した。彼女からの返信には…
『寝たきりにならなくてよかったね』とあった。
そんな言い方ないじゃんかぁ~!
先週、お弟子仲間から連絡があった。
先生が去年のクリスマスイブに階段から落ちて
大腿骨骨折だって!
そりゃあ大変!っていうので、先週の24日、お見舞い
に行ってみた。手術が終わって松葉杖で歩く訓練が
始まったそうで、経過は順調とのこと。ベッドの上で
元気そうだったし、まぁ、ひと安心。
続いて、いちばん仲良くしていた別のお弟子仲間に
連絡した。彼女からの返信には…
『寝たきりにならなくてよかったね』とあった。
そんな言い方ないじゃんかぁ~!
事実で仕方ないことだけど… ― 2007年06月08日 11時27分
散歩の途中でホタルブクロを見つけた。
お茶の先生が大好きな花だ。
そのお茶の稽古は、3月から休みになっている。
先生が体調を崩されたのだという。
直接お話ができたわけではなく、先生ご家族と懇意に
している人から聞いただけだが、先生は東京のお嬢さんの
お宅で静養なさっているとのこと。
「お茶の稽古はもう無理でしょう、胃がんだっていうからぁ」と、
彼は大きな声で言う。
それは事実で仕方ないことだけど、そんな言い方しないでよ…。
先生は来月の誕生日で83歳になる。
稽古は無理でも、会って話がしたい。
こんなに悲しい気持ちでこの花を見るなんて…。
まんさくの花 ― 2007年02月03日 21時37分
今日のお茶の稽古では、マンサクの花が飾られていた。
変わった形の花だよね。
先生のおっしゃるには、これは「シナマンサク」というのだとか。
子どものころ、NHKの朝のドラマで「まんさくの花」っていうのが
あったのを思い出した。出演者や筋なんか、全く覚えてないん
だけど、おもしろくなかったっていうことだけ覚えている。
やっぱり確認しなくちゃね ― 2006年09月02日 21時27分
第1~第3土曜はお茶の稽古日。
先生の都合で8月は全部休みだったので、朝9時からの稽古に
間に合うよう、力いっぱい自転車をこいで、勇んで出かけた。
ところが、ところが!稽古は今日まで休みで、来週からとのこと。
先生は「ごめんね」と何度もおっしゃったけれど、確認しなかった
私もうかつだった。残念で・し・た、また来週~!
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