よその家のことだけど ― 2008年06月28日 11時27分
去年のお正月まで、毎週土曜日の午前中はお茶の
稽古に通っていた。先生が体調を悪くされ、この頃の
土曜日は稽古ではなく医院にご一緒する。
今朝もお迎えに上がると、先生のお嬢さんという人が
駅まで車に乗せてほしいと出ていらした。お目にかかる
のは初めてだ。昭和32年生まれと聞いたことがある。
身なりはあまり構わない人なんだという印象。
私も、まぁどちらかといえばそうだけど…。
「いつもお世話になります」と型どおりの挨拶に続いて
「こんな老人によく付き合ってくださると思って…」と、
彼女は私を横目で見ながら言った。
そんな言い方ないと思うけどなぁ。
車の中では、自分の母親にクドクドと小言が続いた。
駅までの4~5分を、これほど長く感じたことはない。
よその家のことだけど、私はなんだかとっても悲しく
なって、涙をこらえるのに必死だった。
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