じゅんちゃんの気まぐれぶり日記

庭をトカゲが闊歩するようになった。

確認できたのは、青くピカピカ光るのと茶色い地味～な
ヤツの二種類。ピカピカはまだコドモか、しっぽまで合わ
せても１０ｃｍに満たない。地味な方は丸々太ってかなり
大きい。

そいつらが、昼寝をするミニの鼻先をチョロチョロしたんだと
思う…多分。垣根や植木鉢に向かって激しく吠えるので
何ごとかと行ってみると、ものかげからピカピカや地味トカゲが
さっと出ては、またどこかへ隠れるのである。

そんなわけでこの何日か、「わわ～～～ん！」のひと声で
何度となく出動がかかる。我が家は一歩外へ出ればバス通り
なので、庭でもリードははずせない。

垣根の根元に顔をつっこみ植木鉢はひっくり返し、ガザニアや
ツワブキの株は見るも哀れ…。トカゲ捜索隊長はパワー全開の
意気盛ん。付いて歩く隊員はバテバテである。

トカゲを追って、垣根の根元を入念に調べる隊長。
その執念と集中力には頭が下がる…。

しかし、すでにトカゲは隊長のうしろ足の間をスルリと
逃げて行ったあとだったのだ。
鼻先のことしか見ていない隊長には、隊員の叫び声は
届いていなかった。嗚呼…！

次は日ごろ培った穴掘り技術を駆使して、垣根の
根元を掘ってみようとするも、父の「こら～～～っ！」との
号令により断念。隊員の声には耳もかさないくせに…。

気がついてみれば、隊長も疲労困憊であった。