さぁ、みなさんご一緒に~!

笑顔とエネルギーを得る2007年02月11日 12時32分

コブシのつぼみもふくらんで…

打合せの待ち時間中、ついたての向こうから偶然聞こえてきた話。

「だからね、ボランティアなんだから、いい加減でいいのよ」

私には聞き捨てならない話。
でも、「ふざけんじゃねぇっ!」と乗り込むわけにもいかない。

いくつかの施設に出向いて楽器を演奏するボランティアを
始めて、丸5年が経つ。施設によって受け入れの態勢は様々
だけれど、一昨年から伺うようになったTという老人ホームでは
最初、「あ、ピアノはそれです。テキトーでいいですから」と、
現場でお年寄りの介護に当たっている職員から言われた。
いくらボランティアでも、私はテキトーに演奏をしたことなど、
一度だってない。受け入れる側にこんなスタッフがいるから、
冒頭のような話にもなるのだ。もちろん、いい加減な奴が一番
けしからんのだけれど。

このT老人ホームのボランティア担当者とは、今月はじめに
初めて話ができた。今まで私が伺う日、彼女はいつも休みだった
のだ。もう2年も経とうというのに、担当者の顔を見て話をするのが
初めてというお粗末さ!いつも休みだから、彼女は私の実際の
活動を見ていない。お話にならない。

無償で志願しての行為なのだから、お茶の一杯だって私はいらな
いと思う。でもその分、お互いに気持ちよく過ごしたい。
いい加減な気持ちで活動しているとすると、それは単なる自己満足、
もっと言えば、親切の押し売りである。

なんていうナマイキなことを、かなり年上であろう担当者に言ってみた。
これで何も変わらなければ、オシマイだ。
なんと彼女は、涙を浮かべて「少しずつでもよくしたい」と言った。
それなら私も同じ方へ向かおう。お年寄りには楽しく過ごしてもらい、
私たちは笑顔とエネルギーを得る。それでじゅうぶん!