ボランティア納め…一応 ― 2006年12月22日 12時03分

昨日の話。
年に4回、知的障害を持つ方たちの施設に伺う。
昨日は今年最後の訪問だった。
クリスマスが近いので、プログラムはクリスマスソングが中心。
私とパートナーの演奏を静かに聴いていただくところから始まり、
手あそび、皆さん参加のミュージックベルと続く。
最後は利用者さん、職員さん入り乱れて何重もの輪になって踊り、
大変な盛り上がりでお開きとなる。
終わりのご挨拶のあとは皆さんからの握手攻めで、帰りがたい
とはまさにこのこと…というくらいに大騒ぎ。
私はこちらの職員さんたちの姿勢が好きだ。
利用者さんたちのことを第一に考えていることがよくわかる。
たまにしか伺うことのない私たちからも、何かを吸収しようという
意気込みが、いつも感じられる。
伺う回数も20回をこえ、FAXで交わされる毎回の打ち合わせを
綴じた分厚いファイルが机にドサッと置かれる。
私たちが気持ちよく伺えるのも、この綿密な打ち合わせによる
ところが大きい。引継ぎもきちんとされているから、担当者が
変わっても何も問題がない。
最終的には「その人」であるけれど、組織としてのこちらの姿勢には
学ぶところが多くある。
こういう、当たり前と思われることがすっ飛んでしまっているらしい
施設をたくさん知っているからね。
昨日も担当者は汗を拭きながら椅子に座るなり
「次回はどういうところに気をつけたら、もっとよくなるでしょうか?」
と、メモとペンを握りしめ、こちらをじっと見つめた。
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