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WBCを観ていたら…2006年03月21日 15時40分

photo by hide
小学5,6年のときの担任は、トミエ先生といった。トミエ先生はとても厳しかったが、みんな大好きだった。分け隔てがなかったからだと、ずい分あとになってからその理由の一つに思いが至る。
あるとき、クラスで野球をしようということになった。今と違って、男の子たちの楽しむスポーツは野球オンリーだったから、男の子たちは小躍りするようだった。しかし、女の子たちは困った。トミエ先生は、みんなが楽しめるように考えた、と思う。まずは、ルールの説明会が開かれた。続いて、ボールのもち方、グローブのつけ方、バットを持つところからの練習が始まった。指導は、もちろんクラスの男の子たち。
クラスの中だけでだが、やがてゲームができるくらいには格好がついた。文句なく、楽しかった。勝ったの負けたのは記憶にない。
その後、グローブやバットを手にすることは一度もなく過ごしているが、感受性のより豊かなときに覚えたものには、やはり親しみを持ちやすい。細かなことはわからないが、大まかなルールはわかる。地元の千葉ロッテが好調だといえば、なんだか嬉しい。
そして今日、WBCで日本が優勝した。ゲームセットの瞬間は、テレビに向かって一人で拍手した。観ている間は肩に力が入っていたのだろう、ひどい肩こりに気がついた。
そして30年前、クラスで野球をしようと提案したトミエ先生を思い出した。