パンを焼く、ということ ― 2011年09月13日 15時00分
本当はすぐにでも欲しいのに、なかなか決断
できずにあーだ、こーだ…色々な理由をつけて
先延ばしにしていたパン焼き機。
何気なく覗いた量販店で『超特価』の札の付いた
それを見つけ、何も考えずに買ってしまった。
さんざん迷っていたわりに、最後は衝動買いである。
購入を考えているとき、母が言った。
「じゅんさんが忙しい思いをするだけじゃないの?」って。
まぁね、そうだろう。朝ごはんのために毎晩お米とぎを
するようには、母も父もしないと思う。これ、絶対に。
それでもさっそく、まずは基本の食パンを焼き、家族に
喜ばれて悦に入る。次はいよいよバゲットだと、専用の
粉を入手しに走るありさまだ。
基本の食パンは、材料を機械に入れさえすれば、
あとはそのまま出来上がりを待つのみであるが、
バゲットやテーブルロールなどはそうはいかない。
生地を休ませたら成型し、焼き上げるためには
もう一度、生地を機械に戻す。
パン焼きとは、けっこう手間がかかるものなのだ。
----------------
パンを焼く…で思い出されることが一つ。
ご存じのかたも多いだろう。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“この麦、誰がまきますか”
豚は 「いやだ。」と言いました。
猫も 「いやだ。」と言いました。
犬も 「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦をまきました。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“この麦、誰が刈りますか”
豚は 「いやだ。」と言いました。
猫も 「いやだ。」と言いました。
犬も 「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦を刈りました。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“誰が、粉にひきますか”
豚は 「いやだ。」と言いました。
猫も 「いやだ。」と言いました。
犬も 「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで粉にひきました。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“誰が、パンに焼きますか”
豚は 「いやだ。」と言いました。
猫も 「いやだ。」と言いました。
犬も 「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりでパンに焼きました。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“このパン、誰が食べますか”
豚は 「食べる。」と言いました。
猫も 「食べる。」と言いました。
犬も 「食べる。」と言いました。
-------------------
あの未曾有の大震災から半年である。
色んなことがガラリと変わったり少しずつ変わって
きたり、それは良くも悪くも両方あるだろうけど、
でも多分、あちこちで「小さい白いにわとり」が前よりは
増えたんじゃないだろうか。
都合のいいときだけヌッと出てくる豚や猫や犬は、
やっぱりいいもんじゃない。
みんなが気づかい合って生きていきたいものね。
できずにあーだ、こーだ…色々な理由をつけて
先延ばしにしていたパン焼き機。
何気なく覗いた量販店で『超特価』の札の付いた
それを見つけ、何も考えずに買ってしまった。
さんざん迷っていたわりに、最後は衝動買いである。
購入を考えているとき、母が言った。
「じゅんさんが忙しい思いをするだけじゃないの?」って。
まぁね、そうだろう。朝ごはんのために毎晩お米とぎを
するようには、母も父もしないと思う。これ、絶対に。
それでもさっそく、まずは基本の食パンを焼き、家族に
喜ばれて悦に入る。次はいよいよバゲットだと、専用の
粉を入手しに走るありさまだ。
基本の食パンは、材料を機械に入れさえすれば、
あとはそのまま出来上がりを待つのみであるが、
バゲットやテーブルロールなどはそうはいかない。
生地を休ませたら成型し、焼き上げるためには
もう一度、生地を機械に戻す。
パン焼きとは、けっこう手間がかかるものなのだ。
----------------
パンを焼く…で思い出されることが一つ。
ご存じのかたも多いだろう。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“この麦、誰がまきますか”
豚は 「いやだ。」と言いました。
猫も 「いやだ。」と言いました。
犬も 「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦をまきました。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“この麦、誰が刈りますか”
豚は 「いやだ。」と言いました。
猫も 「いやだ。」と言いました。
犬も 「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで麦を刈りました。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“誰が、粉にひきますか”
豚は 「いやだ。」と言いました。
猫も 「いやだ。」と言いました。
犬も 「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりで粉にひきました。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“誰が、パンに焼きますか”
豚は 「いやだ。」と言いました。
猫も 「いやだ。」と言いました。
犬も 「いやだ。」と言いました。
小さい白いにわとりは、ひとりでパンに焼きました。
小さい白いにわとりが、みんなに向かって言いました。
“このパン、誰が食べますか”
豚は 「食べる。」と言いました。
猫も 「食べる。」と言いました。
犬も 「食べる。」と言いました。
-------------------
あの未曾有の大震災から半年である。
色んなことがガラリと変わったり少しずつ変わって
きたり、それは良くも悪くも両方あるだろうけど、
でも多分、あちこちで「小さい白いにわとり」が前よりは
増えたんじゃないだろうか。
都合のいいときだけヌッと出てくる豚や猫や犬は、
やっぱりいいもんじゃない。
みんなが気づかい合って生きていきたいものね。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。