さぁ、みなさんご一緒に~!

公民館の文化祭・裏話2006年11月12日 10時37分

久々!Photo by hide:秋の富士山。

文化祭当日、入会してまだ3ヵ月の会員さんがそーっと
打ち明けてくれた。
「本当は今日、欠席しようと思ったんです」と言う。
そのわけを尋ねて、私は愕然とした。

今年度になってから毎月のように、一人、二人と新しい会員さんが
増えた。私は単純に喜んでいたのだが、その新しい会員さん数名を
目の前に、発足当時からの会員さんの一人が
「入って日の浅い人がいると上手くいくものもいかなくなるから、
今回は参加を見合わせたらどうか」と言ったのだそうだ。

大げさでなく、私は情けなくて涙が出た。
子どもの世界のいじめが特に騒がれているけれど、還暦を過ぎた
オトナもこうである。この発言は弱者いじめの他の何物でもない。

で、新入会組の数名で話し合い、一度は自粛という方向に傾いた
のだが、せっかく練習したのだからと、出席することになったそうだ。
打ち明けてくれた会員さんは私の取り乱しようにびっくりしていたが、
私が「参加してくださってよかった、ありがとう」と言うと、ほっとした
ように微笑んでくれた。

うたを歌う会ではあるけれど、楽譜が読めなくてもかまわない、
調子っぱずれだってごあいきょう。「公民館に行ってウタでも
歌ってみるか…」と、まず敷居の高さを感じさせない会である
ことが私の中での鉄則である。それがうまく軌道に乗ったから
こそ会員さんが増えたのだと思いたい。

それでも、終わりよければすべてよし。評判は例年にも増して
上々で、会員さんたちは満面の笑み。
だけど、私はそんな失礼なことを言った古参の会員さんを
許せない気持ちでいる。
誰とは聞かなかったけど、会の中にそういうヤカラがいるのだと
いうことを忘れてはならないと思っている。